漆室のテスト

 サーモスタットと保温電球が届いたので早速衣装ケースにセットしました。上左の写真のグリーン色のものがサーモスタットです。ペット飼育用のものです。下の写真が保温電球です。ニクロム線を電球状に封じたものです。内部が真空なのか、気体が入っているのかは解りません。工房の外に出して、テストしてみました。濡らした布をすのこの下に置き、サーモスタットは30度に設定。電源を入れ、約30分ごとに、外気温、ケース内の温度、湿度など記録してみました。3時間のテストですので詳しくは解りませんが、次のような結果でした。電源を入れてから1時間45分後の外気温は8度、ケース内の温度は16度、湿度70%でした。このままもっと時間をかけても温度差は8~9度くらいと思われたので、今度は衣装ケースを毛布のような布で、ラフにくるんでみました。それから1時間15分後には、外気温6度、ケース内の温度は19度、湿度72%でした。温度差は13度になっていました。ケース内で保温電球と温湿度計は約40センチ離れています。ファンか何かでケース内の空気を循環させられるといいのですが、今はその装置がありません。漆の乾燥には温度20~25度、湿度80%くらいがいいらしいので、この装置でも室温10度以上の部屋に置けば使えそうです。保温電球は40Wですが、100Wのものもあるらしいので、取り寄せてみる予定です。

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コメント: 2
  • #1

    小林圀仁 (火曜日, 10 12月 2013 17:22)

    大塚様よりご紹介を頂きました小林です。いろんな処から情報をかき集めてやっておりますが下記の情報によれば室内の空気は撹拌しない方が良いのではと思い僭越ながら書き込ませて頂きました。
    漆が乾くのに最適とされる条件(自然工房 与十郎より)
    湿度 70%~85%
    温度 24℃~28℃
    環境 空気の動かない場所

    JWA会長さん佐野さんが申されるに湿度70%台がいいねとのこと。
    いろいろな方の情報です。
    初心者のくせに出しゃばって申し訳ありません。

  • #2

    y-5322-hinemos (火曜日, 10 12月 2013 20:24)

     コメント有難うございました。漆の乾燥には周りの空気が動かない方が良いということは初めて聞きました。実は私も漆塗りを始める際に多少本などを読み調べてみました。豊島清、愛子著「漆塗り」その美しさと実用と科学という本の中に次の様なことが出ておりました。
     漆の乾燥には温度:20~25° 湿度:約80% 
     漆室は加温は電球で良い、加湿は硫安の飽和水溶液槽、小型ファン、温湿 度計、サーモスタット
    などです。現在漆室のテスト中断していますが、注文依頼品の作成が一段落しましたら再開したいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

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