蟻溝、蟻桟の作成

 蕎麦打ち台の木口を若干丸鋸でカットし、角を丸くカットし、鉋で整形し、裏表の目違いをカンナで修正しました。次は蟻溝の作成です。先ず台の裏側に蟻溝を墨付けします。蟻桟の幅は44ミリです。蟻溝は断面が台形で、底辺の長さは40ミリ程度にします。片端の上辺を36ミリとし、もう一方の端の上辺はは33.5ミリとし、2.5ミリ、0.3%のテーパーをつけます。墨付けは正確にやる必要があるので、鉛筆でなく、彫刻刀の印刀を使いました。蟻溝は蟻ビットを使用して台形に掘るのですが、その前にルーターで荒彫りをします。蟻溝の墨線より2ミリ程内側を掘るようにフェンスをクランプでとめ、20ミリのストレートビットで深さ11ミリに荒彫りします(上左写真)。次にトリマーに蟻ビットを付け、フェンスを正確にセットし、蟻溝を掘ります(上右写真)。次に蟻桟の作成ですが、溝にテーパーが付いているので、蟻桟のほぞもテーパーを付けます。テーパーを付けるにはジグが必要になりますが、今までのジグは長さ60センチで今回のテーブル幅75センチの蟻桟には使えません。そこで長さ90センチのジグを急遽作りました。このジグはテーパーに削ったり、クランプをかけるほぞ穴を掘ったり、結構手間がかかります。上左写真の蟻桟の右側に取り付けたものがこのジグですが、手前側の幅を45ミリとし、向こう側の端を48ミリにけずりました。0.3%のテーパーにしてあります。このジグに蟻桟をクランプでとめて、トリマーテーブルで加工します。上右の写真は、蟻ほぞをあと0.3ミリ程度削れば溝に入る状況になったのですが、明日の作業となりました。

戸棚作成