手押し鉋台のメンテナンス

 ひねもす工房の手押し鉋は上左の写真のように、前後にテーブルを配置して、長い材も削りやすくしています。テーブルと鉋の定盤の高さを合わせる必要があります。定盤は刃の前の部分が後ろの部分より少し低くなっておりますので、テーブルの高さはそれぞれの定盤に合わせることになります。そこで当工房の手押し鉋台は鉋の高さと、前のテーブルの高さをそれぞれ調節出来るようになっています。上右の写真は鉋を上げ下げする装置です。鉋を載せた角材の下に楔型の木片が置いてあります。角材の右の方に少しだけ見えています。そして左の方にL金具とボルトがあり、このボルトが楔型の木片に当たって木片の逃げを止める設計ですが、数年前に作ったままメンテを怠っていたので、ボルトと木片が離れてしまっています。ボルトと蝶ナットが見えますが、高さが決まったら蝶ナットを締めて固定します。今日は木片を作り直して、再セットしました。右下の写真がそれです。木片の尻にボルトが当たっています。この装置が鉋の下に前後左右で計4個あります。この装置で鉋の後ろ側定盤の高さを後方テーブルに合わせます。次に前側テーブルの高さを前側定盤に合わせます。下左の写真でノブボルトが見えますがこれを回すと上のテーブル天板が上下します。ノブボルトは天板下に計4個あります。天板下の角材に白い針金(実際は被服銅線)が見えますがこの針金下部にコイル状のばねが付いていて、常に天板を下に引っ張っています。

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