蓋付き器生地完成

 左の写真は蓋の取っ手部分がほぼ挽き終わったところです。蓋を挽く順序は先ずフェイスプレートで蓋の部材を回し、取っ手用の円柱を差し込むための、深さ7ミリの穴を掘ります。フェースプレートは外さず、取っ手用の円柱を蓋に接着します。接着剤が乾いたら、蓋の上部を削り、サンディングし、取っ手の部材は先端部分だけチャックに銜えられるように削ります。次にフェースプレートを外し、取っ手部分をチャックで銜え、蓋の内側を削り、サンディングします。次にチャックで保持出来る円盤にサンドペーパーを貼り付けた物を用意し、チャックに取り付けます。これに蓋の内側を当て、取っ手の円柱をテールストックで押し、取っ手部分を削り、サンディングします(左写真)。円盤など用意しなくとも、本体のお尻部分をチャックで銜え、これに蓋をした状態で取っ手の円柱をテールストックで押せば取っ手を削れます。今回はうっかりして蓋を削る前に本体のお尻を処理してしまったのでサンドペーパー付き円盤を使用しました。この後、タモの大皿と2個の水目桜の器に漆を塗り、1個には荏油を塗りました。

戸棚作成