ワイングラス作り(その2)

 ワイングラス作りでくびれ部分を細くしていくとワークが振動するようになり、あまり細く出来ません。そこでテールストックで支持出来るように、冶具を作りました。欅の円柱にテールストックを差し込むための径30ミリの穴を掘り、テールストックを差し込み、コーン状に削りました(上左写真)。コーンの大きい方の径は86ミリ、小さい方は30ミリにしました。コーンの角度は約60度です。コーンを掴み代から切り落としてみるとテールストックが抜けなくなりました。油を付けて2時間程放置した後、大型プライヤーで何とか抜くことができました。この形の冶具はワンウェイで販売していますね。

 みずきでワイングラスを作ってみました。材料は前回のものと同じくJWA鈴木事務局長より送っていただいたもので、径60ミリ、長さ約150ミリです。今回はカンザワのパワービットを使って、径40ミリの穴を開けました(上左写真)。大きい穴を開けると発熱がひどいので、普段はあまり使っていません。写真で見えるように、内部がひどく焦げています。40ミリの穴は深さ30ミリまで開け、その先20ミリは穴の径を28ミリくらいにしました。このビットは直径を自在に変えることが出来ます。ボールガウジとラウンドスクレーパーで穴を広げ、サンディングしました。上右写真はテールストックにコーンを付けて外側を削ったところです。振動もしなくなったので、くびれ部分を径11ミリ程度に削りました。くびれ上部に玉状の飾りを付けましたがこれで結構時間を食いますね。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    つねさん (水曜日, 01 11月 2017 18:24)

    いろいろと治具を作ってのターニング。
    お疲れ様です。
    治具も含めて、簡易版手引書(レジメ)があれば皆さん喜びます。
    大変と思いますが、最適講師役。宜しくお願い致します。

  • #2

    ひねもす工房 (水曜日, 01 11月 2017 21:08)

    コメントありがとうございました。参考になるかどうかわかりませんが、レジメ考えてみます。

戸棚作成