茶筒に再挑戦(その2)

 昨日蓋の内側を削ったので、今日は本体の削りにかかりました。本体の内側の穴をボールガウジや、サイドスクレーパーで広げ(左写真)、サンディングしました(右写真)。穴の深さは85ミリですので、私の短い指は底までは届きません。丸棒にサンドペーパーを巻き付けて研磨しました。指の届くところは勿論指で。穴の入り口は径57ミリ、底は径55ミリ程度としました。

 本体に蓋が重なる部分をパーティングツールやスクレーパーで削りました。重なり深さは25ミリですが、蓋に合わせて本体肩の部分の径を先端部より約0.4ミリ太くしてテーパー状に削りました。蓋がぴたりと本体に落ち着くようにするため微妙な調整が必要で、ここが一番時間がかかりますね。写真を撮り忘れました。左の写真は本体に蓋をして外側を削ってサンディングが終わったところです。外径70ミリにしました。この後、蓋の上部をパーティングツールでカットし、中心部を径5ミリ程残して蓋の上部をサンディングしました。最後はテールストックを外し、サンディングして蓋が完成。本体をパーティングツールで切り取り、彫刻刀などで底を処理しました。

 次は中蓋作りです。先ずは本体にはめ込む側を削ります。きつ過ぎず、緩過ぎない様にけずる必要があり、結構時間がかかります。サンディングしてから摘み側を削り(左写真)、パーティングツールで切り取りました。掴み代部分に穴を掘り、ここに中蓋を押し込み、摘み部分を仕上げました(右写真)。

 生地完成しました(左写真)。今回蓋のはめ具合などはうまく行きました。ただし蓋を回転させるとわずかですが、蓋と本体に段差が発生します。原因は蓋と本体を合わせて外側を削る時に、少し芯がずれたのと思います。今回の反省点です。

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