ドールベア完成

 上左写真の様に冶具を作って足の付け根部分に穴を開けました。コの字形の木枠を作り、斜面状の枕をあてがい足を置きクランプで押さえ、径3.2ミリの穴を開けました。次に上右の写真の様に足の付け根部分を下に強く押し付けて、径6.5ミリのキーで少し掘りました。ゴムの結び目を入れる穴です。次は腕(前足)の穴開けです。冶具は後ろ足の物を使いました。下に台を置き、脇にも薄板を置いて前足を入れ、クランプで押さえ、径5.5ミリの穴を途中まで開け、径3.2ミリのキーで貫通させました。5.5ミリでは結び目を入れるには少しきついので、6.0ミリにするべきでした。径3ミリのゴムを通すために3.2ミリではきつく、後で3.5ミリに広げることになりました。

 鼻はシャムガキを径6.4ミリくらいに削り、差し込み接着しました。目は3.5ミリ角の黒檀をナイフとサンドペーパーで3.3ミリくらいの丸棒に削り差し込み接着しました。次はゴム付けです。結構大変でした。頭の穴の奥にフックを付けていましたが、ここにゴムを通して結び目を作ると、これが意外に大きくて、首が入らなくなりました。そこでフックを抜き取り、長さ13ミリのビスにゴムを結び、接着剤(エポキシ)で固め、ビスを穴奥にねじ込みました。両足を結ぶゴム穴と胴体の中を通るゴム穴は交差していますが、交差する部分の胴体穴は径6.5ミリあるので問題ないと思っていましたが、そう簡単にはいかないですね。仕方ないので、細い針金の先端を針先の様に尖らせて交差するゴムそれぞれの端に差し、フックの様に曲げてゴムを引き出しました。結び目には全て接着剤を付けました。上左写真は生地完成です。上右写真と下右写真は蜜蝋ワックスを塗ったものです。今回のドールベア作りでは反省点が沢山ありました。

1.頭に径15ミリの穴を掘った時、最初不安定な状態で掘り始めたので穴が2ミリ程ずれてしまいました。次回に作る時は、頭を布と薄板で鋏み、バイスで保持してやることにします。

2.頭の穴を径16ミリの軸付き球体ヤスリで広げる際に深すぎたので頭が肩に付いてしまいました。肩と頭には少し隙間があった方がいいですね。

3.耳の穴が頭の中心に向いてなかったので、耳と頭の間に少し隙間が出来ました。

4.腕、足のゴムの結び目を入れる穴が浅すぎてゴム端が少し飛び出しています。

戸棚作成