子供向け椀作り(その3)

 椀を真空チャックで保持して底外側を仕上げました。上左写真は椀をバキュームチャックにセットしているところですが、テールストックにコーンを取り付け、器に押し付けています。まだ真空ポンプは回していません。この状態でゴムハンマーで底部分をたたきながら芯を出しています。写真には写っていませんが、この作業は刃物台の端を底の周囲に宛がってやっています。芯が出たところで真空ポンプを回してみると、真空度は-0.06MP程度にしか上がりません。両手で器を包んでみると真空度が少し上がります。器を空気が通り抜けるようですね。真空度が余り上がらないので、刃物を深く入れないようにして、掴み代を削り取り、サンディングしました。サンディングが進むにつれて真空度が上がっていきます、6個中最も上がったものは-0.073MPとなりました。サンディングで木の粉が道管などに詰まるためですかね。右の写真は生地完成したところです。左奥の1個は内側の削りが深過ぎたもので、高さ5ミリ程の高台付きに仕上げました。塗装に何を使うか迷ったのですが、この椀で子供が食事をとるので、安全のためにやはり漆で仕上げることにしました。

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コメント: 2
  • #1

    MU工房 (金曜日, 11 5月 2018 22:19)

    子供用のお椀素敵ですね。
    やっぱり漆が一番安全ですか・・・そうですね。
    塗料に悩んで食器作りは止めています。

  • #2

    ひねもす工房 (土曜日, 12 5月 2018 17:55)

    コメントありがとうございます。拭き漆のお椀はいいものですね。自作の拭き漆のお椀で毎日味噌汁を飲んでいます。2年半程使っていますが全く問題はありません。

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