ウッドデッキの製作 

 2012年初めから我が家のウッドデッキの製作を始めました。製作過程の写真を少しですが撮ってありましたので説明してみます。

 広さは間口が3.6M、奥行きが2M程です。主な材料は柱は105ミリ角の集成材、梁は90ミリ角の杉材、手摺の格子は75ミリ角の杉材、床は2×4材、床を支える根太?は2×6、 屋根はポリカの波板、屋根周りはカラー鉄板です。ウッドデッキに使う木材は普通はウェスタンレッドシダーなどの耐久性の良いものを使うらしいですが、我が家のウッドデッキは単価の安いものを使いました。塗装をこまめにやり耐久性の弱さをカバーしようという魂胆です。

 先ず基礎部分ですが工事中の写真が全くありません。完成写真で見るように、外部から見える部分は、型枠を作ってコンクリートを流し込みました。大きさは200×200×250。高さ250ミリのうち130ミリくらいが地上に出ています。写真で見えない部分は、コンクリートの犬走りの所は直接3本の土台を立てました。砂利の所はコンクリートの踏み石(300×300×60)があったのでこれを3個置き土台を立てました。

手摺格子の製作

 格子は75ミリ角の杉材を旋盤で写真のように挽きました。端に見える丸いほぞを上下の材に差し込みました。旋盤は未熟ですので1本を挽くのに2時間程かかりました。1日に2本挽くと飽きてしまいます。全部で24本必要ですので2週間程かかりました。

柱の加工

 柱は105ミリ角の集成材を先ず8角形に削り、次に16角形に削り、最後に16本の溝を彫って完成です。右の写真は帯鋸で4角形の柱を8角形に削るために作ったジグです。柱を通すゲイトを作り、柱をスムーズに移動出来るように、下に4個(2個しか見えていませんが)のキャスターを取り付けました。右のゲートには帯鋸の刃が通るガイドを付けました。 このガイドは左右に微調整出来るようにしました。

上のジグに柱を4回通すと左の写真のように8角形の柱が出来ます。これを16角形に削るため更に上のジグに似たゲートを作って柱を通したのですが、16角形になるとゲートの中で柱が少し振れただけで辺の長さの不揃いが目立ってしまい、思案の末に削り量を少なくして、後で手カンナで調整するという方法をとりました。

次は溝掘りです。溝は円弧状に彫りたいのですが溝掘り機の普通の刃は角型です。工務店で丸く変形させた刃と溝彫り機をお借りして彫りました。フリーハンドで機械を移動したのではとても見苦しいものになり、結局写真のようなジグを作り、これに溝掘り機を乗せてジグと一緒に柱の上を滑らせました。

 左の写真は溝が1本彫りあがったところです。柱の上下はほぞになっていますが、今このほぞの部分の下に置いた台で柱を支えています。今彫りあがった溝の隣に溝を彫る時にはこの台は使えません。結局この台も角度の違うものが3種必要でした。柱は合計7本必要です。この加工に約10日かかりました。

梁と柱飾り

 梁は90ミリ角の杉材です。強度的には1本で十分なのでしょうがそれではデザイン的に面白くないので2本張り合わせ幅を180ミリにしました。そして柱の上に旋盤で挽いたリングを載せ、更にリングの上に逆台形型の台を付けました。柱の下部は基礎コンクリートと柱の間に上と同じリングを置いてます。

 屋根を支える垂木?は2×4材を使いました。その上の細い角材と相欠きにして屋根材を乗せる面を平らにしました。単純そうな作業ですが1回ではびしりと決まってくれず何箇所も相欠き部分を調整しました。

壁の彫刻

 梁の上に三角形でラワン合板の壁があります。ここに山葡萄の彫刻をしました。檜の薄板にデザイン画を張り付け外形線を糸鋸でカットし、これを合板に張り付け彫刻刀で彫ります。糸鋸でカットする時葡萄の細い蔓をデザイン通りにカットしますと薄板が折れてしまいますので蔓など細い部分は片側に余分な部分を付けてカットし、彫刻刀で彫る時余分な部分を除きます。カットしたものを合板に張る時、浮き上がらないように広い面積で押さえるのが大事です。

 反対側の壁には唐草模様の彫刻をしました。彫刻刀で彫る量が多く、大変でした。

階段

 階段の材料は踏み板、支持板ともに2×8材を使いました。踏み板は支持板に溝を彫り、差し込みました。踏み板にはまともに日光が当たるのでネジ止めでは板が反ってしまい、支持板から外れてしまいますね。溝に差し込んでも多少反り、水が溜まるようになりました。

屋根回りと日除け

 屋根周りは写真のようにカラー鉄板を取りつけました。ポリカの波板がはみ出しているとデザイン的に面白くないと思えたのでこの様にしてみました。単なる自己満足か?

 日差しをさえぎるためHCで写真のような日除けを購入し、取りつけました。冬には取り外すようにしています。

 写真があるだけ掲載してみました。だいぶ説明不足でしたね。

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