キーボックスの製作
 左の写真は2012年9月頃に作った桜材のキーボックスです。下部に唐草模様の彫刻を入れています。内部には10個のフックを2段に付けています。玄関の壁などにネジ止めして使います。家庭のキー類は大変多いもので、まとめてボックスに入れ玄関に置いとくと便利になりますね。2013年8月に同じ形のキーボックスを欅で作り始めました。ブログの記事とダブりますがもっと細かく記録していきます。

 

 大きさは高さ43センチ、幅28センチ(側板部分)、奥行き11センチ程度です。右の写真は帯鋸、手押しカンナ、自動カンナを使って材料の準備が終わったところです。(鏡板を入れ忘れました)各部材の厚みは天板23ミリ、側板、底板、前板15ミリ、鏡板10ミリです。框材は幅35ミリ、厚み22ミリです。

 上の写真1枚目:各部材を設計寸法にカット。写真2枚目:左から側板、底板、前板をほぞ加工(テーブルソー使用)。写真3枚目天板に側板を差し込むための溝をトリマーで彫っています。溝幅10ミリ、深さ11ミリ。写真4枚目:側板に背板をはめ込む溝を彫っています。溝幅6ミリ、深さ6ミリ。底板、前板を差し込む溝もすでに彫り終えています。

 上の写真1枚目:彫刻する唐草模様を4ミリ厚の板に貼り、上部を糸鋸で切り抜いたものを前板の上に乗せた状態です。まだ接着してません。写真2枚目:木工ボンドを塗り、接着しクランプで押さえています。浮き上がらないようにたくさんのクランプを使います。写真3枚目:彫刻下部を糸鋸でカットしています。厚みが19ミリになっていますので、スピードは上げられません。写真4枚目:彫刻刀で彫っています。左半分程彫りあがっています。

 上の写真1枚目は前板と底板を接着しているところです。2枚目は天板の縁をトリマーテーブルで面取り(ひょうたん面)したところです。3枚目は仮組してみたところです。

扉の作成

 上の写真1枚目は框材を留め切り加工しています。テーブルソーにジグをセットし、45°カットしています。2枚目は框に鏡板を差し込む溝を彫っています。溝幅6ミリ深さ6ミリです。鏡板の差し込み量は5ミリですが1ミリ余裕を見ています。この後瓢箪面のビットで面取りしました。3枚目は組み立て接着したところです。接着剤は框の留め切りした部分のみに付けます。鏡板を差し込んだ溝には接着剤を付けないで、鏡板が多少動けるようにしておきます。コーナークランプで押さえていますが、良く見えませんね。コーナー部分には後で補強のためのカンザシを差し込みます。

 上の写真1枚目は扉のコーナーの溝彫りです。カッターにはラジアルソー?が付いていて溝幅を3~12ミリくらいまで調節できるようになっています。溝幅は6ミリにセットしました。彫ってみると意外に正確で、20分の1ミリまで読み取れるノギスで測ったところ8個全部6.0ミリでした。写真2枚目はコーナーに直角三角形のカンザシを入れ、接着しているところです。写真3枚目はその拡大写真です。

 上の写真1枚目は扉のコーナーからはみ出しているカンザシを鉋で削るところです。2枚目の写真は本体を組み立て接着しているところです。背板も入れて組みます。天板と側板が直角になるように、必要に応じ斜めにもクランプをかけます。次に扉が本体に収まり、かつ開け締めする時天板や側板に触れることが無いように、カンナで微調整します。調整が終わって本体に収めたところが3枚目の写真です。

蝶番用溝彫り

 蝶番の軸部分は3.7ミリだったので、扉、本体ともに溝の深さは1.8ミリ程度にしたい。径10ミリのビットをトリマーに付け、刃を1.8ミリ程度出し、溝幅が11.5ミリになるようフェンス?を調整し、上1枚目写真のようにして彫りました。上2枚目写真のようにトリマーでは角が彫れませんので、コーナーなどは彫刻刀で彫りました(3枚目写真)。本体の溝彫りではフェンスが天板などに当たり、トリマーはフリーハンドで動かしました。蝶番をネジ止めしてみると扉が本体に触れる部分があり、カンナで再度微調整しました。

 フックを取り付ける横桟を本体内部に2本取り付けました。背板の裏からビス2本で止めました。フックは5本ずつ計10本付けます。蝶番、フック、取っ手、マグネットキャッチャーなどは塗装後に取り付けます。

塗装
 ウレタンニスを塗りました。1~2日放置し、乾いたら水ペーパーをかけ、またニスを塗ります。3回塗りを予定しています。

 

完成

 塗装はウレタンニスを3回塗りました。蝶番、取っ手、マグネットキャッチャー、フックを取り付け完成です。

戸棚作成