バキュームチャック作り

 バキュームチャックは上左写真に示したもので数年前に手作りしたものです。木製のカップの縁にゴムを接着したものです。木製ですので経年による歪みが出ており、たまにゴムを削ったして使っていました。手作りしている方は塩ビパイプを使っている人が多いようですね。塩ビパイプなら歪みは出ないと思われるので、私も塩ビパイプで作ることにしました。JWAの伊藤顧問からアドバイスをいただきました。先ずは木製の大きい方のものを修理しました。このチャックはカップの底にナットが接着してあります。旋盤にセットし、歪みを削り取り、5ミリ厚のゴムを接着しました。ゴムは糸鋸でリング状にカットしました。今までのゴムは3ミリ厚でした。カップの縁から内側、外側に3ミリ程度はみ出しています。乾いたら旋盤にセットして出っ張りを2ミリ程度に削ります。

 次に塩ビのチャック作りを開始しました。外径135ミリ程のエンドキャップとM30のナットを買ってきました。左写真はエンドキャップの底に径30ミリの穴を開け、更に径46ミリの部分を平らに削ったところです。緩すぎることがないように慎重に削りました。ナットで旋盤に固定し、回してみるとやはりキャップ先端は若干ぶれが出ました。キャップを短くした方がぶれが減ると思い、丈を50ミリ程カットしてみました(右写真)。ぶれはほとんど無くなりました。明日ゴムを接着します。

 

 塩ビバキュームチャックを旋盤にセットする際にボックスレンチが必要になりますね。M30のナットを回すレンチはHCにも無いので、木で作りました。左写真はナットをはめ込む部分を作ったところです。ナットの六角形の対辺同士の寸法は45ミリ、対角同士は約52ミリ、ナットの高さは24ミリでした。欅材で径85ミリ、高さ40ミリの円柱を作り、片側に径45ミリ、深さ25ミリの穴を掘り、反対側に径52ミリ、深さ15ミリの穴を掘りました。径45ミリの穴の縁にナットを置き、外形を墨付けし、鑿で六角形に穴を広げました(左写真)。

次に柄の部分を作り、柄の片端は径52ミリに削り、接着剤を付けて、円柱に差し込みました(右写真)。

戸棚作成