自動鉋刃の研磨

 自動鉋や手押し鉋の刃の研磨は手作りの器具を使ってやっていました。今年5月に日立工機の研磨機を格安で手に入れました。JWA顧問の鈴木信一さんの遺品です(左写真)。先月、試運転して手押し鉋の刃を研いでみました。初めての作業でしたが、取説を見ながら何とか研磨し、機械に取り付けると、やはり良く削れました。今日は自動鉋の刃を研いでみました。研磨の工程は先ず、グラインダー(荒砥石)で刃を40度の角度で刃の表を研ぎます。写真は仕上げ砥石が正面に見えますが、この砥石、モーターは首を振れるようになっており、約90ど回転させると荒砥石が正面に移動します。荒研磨が済んだら仕上げ研磨をしますが、角度は42度です。仕上げ研磨はは刃先だけ研ぐことになります。荒研磨を40度で行うと、自動で仕上げ角度は42度となると、取説には書いてありましたが、今回の研ぎでは同じ40度で研磨されたようです。荒砥は丸いグラインダーで研ぎますので、研ぎ面は円弧状になっています。仕上げ研ぎは写真で解りますようにシリンダー状の砥石でやりますので、研ぎ面は平らです。角度の自動変更が出来てないようなので、仕上げ研ぎの結果、刃先とその反対側が同じように研磨されたようです(右写真)。機械に取り付け、板を削ってみると良く削れました。ただし最近は広幅の板を削ると、回転が止まりそうになったりするので、マキタに点検を依頼しました。

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