鎌の柄交換

 親戚の方に鎌の柄交換を頼まれました。愛着のある鎌なので、柄を交換して又使いたいと言っていました。樫の木から角材を切り出し、旋盤で丸く削りました。元の柄は径27ミリの丸棒でしたが、少しテーパーを付けて削りました。先端を径27ミリ、後端を33ミリに削りました。上左の写真は柄の先端に切り込みを入れているところです。断面がコの字型の木枠を作って柄を支えました。柄にテーパーがついているので、木枠の先端付近にビスをねじ込み、ビスの頭を木枠から約2ミリ程飛び出した形にしてテーブルソーで切り込みを入れました。刃の尻部分は先端の厚みは約2ミリ、首の部分は4ミリ程になっていたので、帯鋸で溝幅を調整しました。尻の部分を柄に差し込んで径3ミリの2本の釘で固定するので、柄に2個の穴を開けます。この位置決めが難しいですね。尻の部分を柄の側面に置き、2個の穴を印付けして、ボール盤で穴を開けました。何とか釘を打ち込んで完成です(上右写真)。写真に写っている折れた柄は朴木でした。朴木は柔らかいし、木の目が真直ぐでなかったので、折れるべくして折れたものと思われます。ここまでは昨日の作業です。

 戸棚作りを再開しました。上段戸棚の扉の角に入れたカンザシのはみ出し部分を帯鋸でカットし、鉋で仕上げました。本体に入れてうまく収まるように鉋で調整しました。これが結構時間を要しますね。下の写真は框材と桟をトリマーでR6ミリの面取りをしているところです。框と同じ厚さの長方形の板を隙間部分に置いてトリマーをかけました。焦げ目がつくので、サンドペーパーでの仕上げが結構大変です。上下段4枚の扉の内3枚の面取りが済みました。

戸棚作成